Nauro bihana
  - 第16回 -
「元旦の喪中2」
 

kathmandu 村のあちこちでは、ダサインのためにカトマンズ出荷用の鶏や鴨を養殖していた。


ASIAN MAMAの活動認可を郡政府に提出しているものの、9月から次々とやってくる長いお祭りのために役所からの返事は来ず待たされっぱなし。認可が下りてから活動開始ということなので手持ち無沙汰。


池や餌場へ行き出荷用の鴨や水牛、鶏にエサとやっては余った時間を潰していた。動物はよく慣れていて、飼い主が呼ぶと大挙して集まってくる。どこでも小さな子どもが、自分の体の何倍もある家畜を追って世話していた。


山羊は殆どの家で飼われており、子山羊が可愛いのでずっと抱いていたら「日本には山羊はいないのか」と声が聞こえた。

ダサイン8日目は山羊、9日目は水牛を生贄にするからと、バスで30分ほど揺られたところにある寺院へ行った。車中には、すでに何匹もの山羊がしゃがみこんでいた。寺院の参道は血の匂いがしており、建物を抜けた裏にはに何百匹という山羊が近隣から引かれてきて、お参りを終えたら1列に並ばされ一匹つずククリで首を落とされている。かわいそうではない。生贄の動物たちは来世は高い位置に生まれ変わる。

帰宅すると、ナバさんの家でも山羊を生贄にするため前庭に簡単な祭壇が準備されていた。後で山羊は大釜でゆでられ、時間をかけ毛をむしりパーツごと細かく調理される。

山羊肉はちょっと匂いがあり、スパイスをきかせてもなかなか私の喉を通過してくれない。しかしお隣近所から連日、私宛お食事のお誘いが続いて泣けてきた。

Mt.Machhapuchhre

10日目の明日は元旦みたいなんだろうか。布団の中で想像してみる。夜が明けて、なんだかちょっと違う。


静かだ。離れの台所も火が起こされていたない。聞けば、親戚が昨日亡くなり喪に服すことになった。

1週間は調理に火を使わず、自家製ヨーグルトと乾燥米で過ごすとか。お客さんも来ず、山羊肉のご馳走も姿を消した。


「これも要らなくなった」といいながら、2週間かけ発芽させ育てた若葉色の麦の箱をもってナバさんはどこかへ行った。

大晦日の夜に、急な不幸があったような・・・そんなことを思いつつ朝食のヨーグルトを食べる。

 

タンカ(マンダラ)を描く人
仕事中の少年
ロープナガル村の1地区
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Nepal
仕事中の少女
Nepal
Nepanl
Eberest Pegion
遊び少女達
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虎
街風景

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バックナンバー
第1回「アジアンママ発足」
第2回「-1997年9月ネパールへ行く-」
第3回「-ネパール生活初級編-」
第4回「-ネパール生活中級編-」
第5回 「ネパールの日常生活」
第6回 「靴一足分」
第7回 「世界一弱い民族1」
第8回 「世界一弱い民族2」
第9回 「看板の文字1」
第10回 「看板の文字2」
第11回 「女の位置1」
第12回 「女の位置2」
第13回 「刺され跡1」
第14回 「刺され跡2」
第15回 「元旦の喪中1

第16回 「元旦の喪中2」
第17回 「魂を送るうた1」

第18回 「魂を送るうた2」

Nauro bihanaは不定期に連載しています。

 

 


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 ASIAN MAMA アジアンママ
代表者:森田磨里
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